12Bにおける人狼戦術概論

『12Bにおける人狼戦術概論』


12B配役。あなたは【人狼】である。
さて遠吼え響き渡る初夜に何を思うだろう。
12Bにおける人狼は中々もって難しいゲームメイクが要求される。
妖狐処理を前提とした動きに加え、5縄の2Wという些か戦力不足感は否めない布陣での戦い。
12B配役を嫌うプレイヤーの思考の一端には人狼役職に求められる立ち回りの難しさがあるのではないだろうか。
12Bにおける人狼は適当にプレイしていては決して勝利を掴む事は出来ない(もっとも、これはどの配役どの役職でも同じ事だが)
此処では12Bにおける人狼戦術概論と題して、人狼陣営の立ち回りをばっちり解説していこう。



~基本は全潜伏~

12Bで最もスタンダードな戦術はなにか?
それは「狼全潜伏、狂人占い騙り」である。
実際に私自身が統計をとったわけではないが、世間一般論としてそう例えられている。
所謂「2-1、真狂ー真」の盤面であり、実際に目にする機会も多いのではないだろうか?
そして2-1の狼側のゲームプランとしては「2日目ベグ噛み」である。
ベグ噛みは最早周知の人狼用語かと思われるが、占いの真偽が付かないまま片方の占いを噛む事である。
2-1ならば人狼視点の占い内訳は「真狂」「真狐」「狂狐(占い欠け)」の3パターンしかなく、また数値の上での確率上は「真狂>真狐>>狂狐」となる。
真をそのまま抜けたら当然狼は有利、仮に狂人を噛んでしまい真が残ったとしても真の動向が不穏ならば即切られて(吊られて)しまう。
狐噛みでもやはり3日目昼の時点で狐が特定出来るのは狼にとってプラスに働くだろう(12Bは2GJで初めて縄1増加)
何にせよ真占い師にまともな信用勝負をさせないままベグ噛みで強引に占いを盤面から消してしまおう、というベグ噛みは狼戦術の主流とも呼べる作戦である。
ベグ噛みが流行る前の環境では非ベグ噛み推奨派の意見として「呪殺によって狐処理しなければ狼視点も困る。だから真占い師を早々に排除する方向に持っていくベグ噛みは悪手」というものがあった。
だが実際の所、完グレから狐狩目を噛んでいく戦術よりもベグ噛みで盤面に風穴を開けた方が遥かに人狼陣営の勝率は良かった。
これは呪殺による狐処理がそもそも嫌われる(呪殺により縄数1減少。狐は吊れの考え方)背景や狐盾進行による狐勝ち抑制進行の普及などが大きく影響している。
余談ではあるが、人狼Online12B環境にて「2日目ベグ噛み」を流行らせたのはおくたごん氏であると考えられている。
今でこそ常識的な一般戦術として知られているが、少なくともかつての人狼Online環境では革新的とも呼べる戦術であった事は間違いないだろう。


2-1におけるベグ噛みが流行すると、それに対抗して狩人の護衛先も変化してくる。
かつては2-1陣形における基本護衛方針として「2-1なら真偽が分からない占いよりも真濃厚の霊能護衛」が一般的であった。
だが即占い抜きにより後手へ後手へとゲームメイクされる現環境においては「真目の占い護衛」が主流になりつつある。
さらに高度な駆け引きとして「真目の占いは狼側も抜きにくい→敢えて真目の薄い占い護衛」という見事なGJを叩き出す狩人もいる。
こういった時代や鯖ごとの環境をメタした戦術は常に変化するものであり、そうした背景を考慮した駆け引きも人狼ゲームの醍醐味だと思われる。
ここで重要なのは「狩人の護衛方針をも大きく変化させた、それほどまでに影響力のある」2-1ベグ噛みの脅威である。





~狼占い騙り~

必ずしも2-1ベグ噛みが狼にとって最良の結果をもたらすのか?
そもそもベグ噛みに挑戦して狩人GJを出されると直接的に縄数は増えないとはいえ狼不利に違いはない(呪殺で縄数変わらず、もう1GJで縄数増加)
狂人だけに頼るゲームメイクは初日犠牲者の悪戯(欠け)に涙を呑むケースもあるため、常に万能の戦術とは言い難い。
2-1ベグ噛みは狂人の占い騙りを待って初めて発動する戦術であるため、やはり受け身と言わざるを得ない。
真に正面から打ち勝てる占い騙りの自信があれば占いを騙りに行くのもまた1つの基本戦術である。
但し11Aや12A猫と異なり、常に呪殺対応力が必要視されるため通常配役以上に難易度は高い。
その難易度の高さ故に「占いを騙る自信がない→騙りは狂人に任せて全潜伏→ベグ噛み」の戦術論が流行したとも考えられる。
あらゆる流行の発端には何かしらの理由があり、それらの理由を考える事こそが人狼戦術論を深めていく上で大切なのかもしれない。
話を戻し狼騙りをする際には『12Bにおける狼騙りは1人が限界』である事は頭に入れておかなければならないだろう。
そして殆どのケースで『占い騙り』が選択される事が主である。
私個人の意見を言うならば、上記の「狼全潜伏」に加え「狼占い騙り」。
12Bにおける人狼戦術としてはこの2つに大別されると考えている。
つまりそれ以外の戦術を試行するならばそれは大小の違いあれど「奇策」の類に分類される、という事である。

狼占い騙りの場合は「2-1」「3-1」「2-2」「4-1」と内訳分岐が大幅に増加する。
2-1の場合は欠けを考えない限りで占い真狼。例え真が欠けていたとしても対抗が狐ならば確実に吊りへ持っていかなければならないため、やはり信用勝負に打ち勝つだけの高い技量が求められる。
これはもう対抗との信用勝負に勝つ事を念頭に置けばよく、ある意味で真アピに集中出来る為好都合とも呼べる陣形であろう。
最もベストな攻略法は「真が呪殺→ばっちり呪殺対応→占い決め打ち勝利」の構図である。
占いに狼が入る=狼が生存し易い、という事に他ならず例え決め打ちに勝利しても飽和でおうどん(狐勝利)・・・なんて事もしばしばある。
常に飽和の危機に晒される事もやはり狼の占い騙りの難しさの一因を担っているのだろう。
いずれにせよ占い騙り狼には高い信用奪取技術・呪殺対応力が求められており、それらのハードルをクリアする事を前提条件とする占い騙りはやはり難易度が高いという結論に終始してしまう。
狼占い騙りの長所として「囲い・逆囲いの活用」が挙げられるが12Bではどうだろうか?
統計上は囲い>>逆囲いを選択する人狼が多い。逆囲い(身内切り)は元々2匹しかいない狼を生贄に差し出す訳であり、その時点で占い騙り狼の生存は絶対条件となる。
ただその分12Bの●は無条件に信用され易い傾向にあり、1霊能とラインが繋がれば信用勝負において大きな利点となる。
ただし数字の上では12Bの逆囲いはあまり選択されない、という事は頭に入れておくべきだろう(やはりリスクは高い)
では囲いはどうだろうか?狼を保護する動きである囲いは逆に利用される事もあるが、やはり対抗の白を占うリスクは真占い視点も大きなものがある(信用勝負においてグレーの色を詰めていくのが良しとされる)
12Bにおける囲いは最もポピュラーかつ効果的な狼戦術の1つとして挙げられるだろう。
特に12Bでは占い視点のグレー数と残存人外数が割とシビアであり、「どこを狼視(或いは黒出し)して内訳主張を出すか」は占いを騙る上で非常に大切なポイントである。
相方狼を灰に残し対抗(真)の占い位置と村視点の吊り位置範囲内に置いておくならば早々に囲ってしまえ!という囲い理論は一定のリスクを背負いながらも安定感のある策と言える。



3-1の場合は狼視点での内訳が少々難しい。
「真狼狂ー真」「真狼狐ー真」(狼が全潜伏ならば「真狂狐ー真」で確定である事は頭に入れて置きたい)
望ましいのは後者だが、確率的にいえば前者のケースをよく目にする。
村視点の進行としては2通りあり、「1度グレランを挟んで3日目から占い吊り」「いきなり占い吊り」となる。
基本的には1度グレランを挟むのが定石(5吊り4人外、1度占い結果を見る)だと言われているが、2日目の時点で真を切れる程信用の薄い占い師がいた場合は2日目から占い吊りでいいだろう。
先ほど「狼視点での内訳が少々難しい」と口にしたが、実は肝心の「噛み先」も少々頭を使わねばならない。
3-1である以上狩人の護衛先は鉄板護衛である霊能護衛に限られる。
稀に3-1でも真目の占いを護衛する狩人もいるが(人狼ゲームは真占い師が生きていれば勝てるため)、基本的に3-1の護衛先は霊能が安定だ。
ならば占いベグ噛み、と先走りたくなるが3-1の占い抜きは狼視点で些か微妙なメリットしか得られない。
まず単純に村の縄数を節約させてしまう事(占いを吊るのに3縄必要→占い噛みで残り2占いになるため2縄で占いロラを完遂する事が出来る)
そして村視点で3-1の占い抜きを見ると「狼は狼を噛めない→真狂噛み」という思考回路を辿る。
即ち残りの占いに狼入りである可能性は高く、やはり村にとっては噛まれ真残り偽の世間体からも占いロラ完遂を実行し易くさせてしまう。
占い内訳が「真狼狂」の場合の占い抜きは良手とは言えないだろう(そもそも狼が占い入りの時点で占い抜きはどの配役でも悪手)
例外的に「狼全潜伏で3-1」の場合は狼視点での内訳が「真狂狐ー真」で確定するため、この際に占い抜きは一考に値する。
真狂狐ー真の内訳はある種狼全潜伏の選択で戦う狼にとっては最良とも呼べる陣形である。
言わずもがな厄介な狐処理を村が占い吊りで勝手に行ってくれるため、おうどんコンコンのリスクが極めて少ない。
(3-1は予告呪殺→真確定でもしない限りはロラ完遂)
万が一真占い師が「対抗狐」を読んで予告→呪殺をした場合こそ狼にとって最悪の展開だが、真アピの主流として「対抗占いはハイリスク」であるためそこまで踏み切れ宣言通りに呪殺を出したならばそれは素直に真占い師の力量を褒め讃えばよい。
占い真狂狐では占いに狐入りのため、グレ噛みで狐探しの必要性が無くなる。
この場合の噛み先は人によって意見の分かれる所であるが、私個人の意見を申し上げるのであれば「非狐目の占い噛み」が良手だと提案する。
まず護衛先に占いが入りにくい事が1つ(3-1ならば狩人視点占い内訳に関わらず霊能護衛が安定)、そして狼視点で狐位置が確定している=真占い師が不要であるため早期に退場させる動きに持っていきたいからだ。
2日目夜で占いが噛まれ3-1から2-1、となると村視点はやはり「噛まれ真の残り偽」を追いたくなる。
いずれにせよ狼視点で狐位置が確定する事こそが「3-1占い非狼」最大の利点であり、同時に「12Bの占い騙り狐は難しい」と言われる由縁である(狐が役職を騙ると狼視点の内訳が確定し易い)
仮に狐噛みでも起ころうものなら「占いに狐入り?→相互占い指示」が飛ぶ危険性もある(真確定のリスク)ので、それは十分に留意すべきである。
逆に占いに狼入りで3-1になった場合は少々頭を悩ませる事となる。
やはり3-1で狼視点の内訳が確定しない(真狼狂or真狼狐時)のは大きな負担であり、これが「12Bの3-1は難しい」と度々揶揄される原因である(村視点はもっと内訳が確定しない)
下手に霊チャレしてGJを誘発させるよりはグレーコントロール(そもそも占い3なのでそれすら難しいが)を重視した噛みに専念するのが3-1狼の戦い方である。
(噛みを含めた)狼視点の内訳優位順に並べると「有利 真狂狐>真狼狐>真狼狂 不利」
特に真狼狂の場合は噛みで狐探索(村の吊り縄が占いに注がれる為、吊りでの狐処理が困難)を積極的に行わなければ引き分けにさえ持ち込めなくなる可能性もある。
(真占い視点はグレ数が少ないため確率的には灰占いで呪殺を出し易くはあるが)
3-1の場合は特に灰の動向を注視して噛み先を熟考する必要があるだろう。
3-1真狼狂の場合の狼が動きにくい(信用勝負+狐探し+相方生存)事も「12Bでの占い騙り狼の難しさ」を助長させる1つの原因だと言えるだろう。



2-2の場合は狼視点での内訳が「真狼ー真狂」「真狼ー真狐」の2ケース考えられるが、これはもう「真狼ー真狂」で決め打って貰って構わない。
というのも単独で霊能に出る妖狐は珍しく(9分の1で霊欠けでない限り霊ロラ)、現実的に霊能を騙りにいける人外は狂人しかいないからだ。
仮に霊能真狐だったとしても、それはそれで狼有利以外の何者でもないため(勝手に狐が死んでくれる)そのような楽観的ケースを考える必要はない。
村視点の進行としてはほぼほぼ「霊ロラ→占い決め打ち」で完成されている。
稀にライン戦を希望するプレイヤーも出現するが、村視点の安定進行ではやはり霊ロラ→占い決め打ちに分があると言わざるを得ない。
ライン戦はそもそも狼が占い(霊)を噛む事で強制的にライン戦を放棄出来る(狼の噛みで進行を崩される=決定権が狼にある時点で村不利)
加えてライン戦に失敗すれば偽-偽のラインが繋がる事に他ならず、通常運行で施策出来たとしてもハイリスクハイリターンな戦術である事は間違いない。
(当然真ライン決め打ちに成功すれば偽占・偽霊のみを吊る事が出来るためメリットは大きい)
以上より、12Bの2-2展開に置いても想定すべきは「霊ロラ→占い決め打ち」の進行で良いと考えられる。
占いに狼が出ている以上出来る事は1つしかなく、ただただ対抗との信用勝負に勝利する事に集中すればよい。
2-2霊ロラの場合は確定白(両占いから白を貰った人)が出来ない限りは各自怪しい人物に決め打ちを・・・となる(指定役不在)
即ち潜伏狼の1票が真に入る事が確定するため、その時点で狼有利には違いない。
この場合は潜伏狼が「真の偽要素を上げ、騙り狼の真要素を上げて真吊りに誘導する」働きが強く求められる。
占い決め打ちである以上決め打った後の占いの真偽は余程の事がない限り問われないし、12Bの縄数上そんなものを割く時間的猶予はない。
潜伏狼は多少ラインを疑われるくらいの強気で誘導した方が良い結果を得られるのではないだろうか。
なにしろ2-2展開で真に決め打ちで敗れる=狼勝ちが限りなく0になる、という事である。
相方狼が占いを騙ってくれたから自分の仕事は無い、ではなく「騙り狼の負担を減らす為に村を誘導する」重要な役目を持つのが潜伏狼である。
12Bで勝てる狼というのは騙り狼が高い技量をもっている事を前提として「潜伏狼の巧みな誘導力」が見聞される。
人狼ゲームはチーム戦、人狼役職も同じくチーム戦である。
狂人が信用勝負の土台を作り(霊能に出て霊ロラ→真霊を除外)騙り狼と潜伏狼のコンビネーションで真占い師を吊りあげ村をコントロールする。
12Bにおける2-2真狼ー真狂の陣形はある意味で「スタンダードなゲームメイク」が試される形かもしれない。



4-1の場合は真狼狂狐で村狼両者内訳が確定する。
稀に狼2騙りの奇策を選択する猛者がいるが、それは最早「事故」の領域であり基本的には村視点「真狼狂狐ー真」で決め打たれる事となる。
4-1の進行は占いロラやPET進行など幾つかあるが、いずれにせよ「4占いはロラ完遂」の動きに持っていかれる事となる。
4縄で3人外(狼狂狐)を処理する訳であるから、必然的に潜伏狼が最終日に確定で残る事となる(呪殺等狼視点の不確定要素が発生すれば話は変わるが)
4-1の噛み先としてはほぼ2択に絞られる。「真占い抜き」か「グレー(狩人)噛み」である。
真占い抜きは狼視点での真が確定しそうな、或いは真目濃厚な占いを噛んでしまおうというものであり、基本的に2日目夜の噛みにのみ行われる。
呪殺で全視点の真が確定してしまってからでは狩人による護衛シフトが発生するため、最初の段階で除外してしまおうというものである。
当然真占い師を噛めればPET進行の利点の1つである「占いの真確定」を強制的に潰す事が出来るので村側の縄数を1節約する事になっても十分な旨味がある。
(ロラ完遂に必要な縄数は4→噛みで占いを噛めば3縄で完遂出来る)
そもそもPET進行の目論見通りに予告呪殺が成功すればその時点で狼は不利の極みに落とされてしまう(真確定のLW)
所謂「狼視点の最悪のゲームプラン」を事前回避するための策が「真占い抜き」であるといえよう。
当然リスクは存在する。まず真占い師を噛めなかったら元も子もない(真狂狐の3択、最初の吊りで非狼が吊れていたら真狂or真狐or狂狐の2択噛み)
加えて狐噛みでもしようものならば「呪殺で縄数維持、狩人GJで1縄献上」の未来が待っている(狐噛みだけでは縄数の変動がないため必要以上に狐噛みを恐れるなという考えもある)
「ここは確実に真だろう」という位置が判明した場合のみ占い噛みにチャレンジすべきだろう。
逆に2日目の占い吊りで真狐が吊れたと想定出来た場合(呪殺発生による真確定が不可能)には最終日を見据えたグレ噛みを行うと良い。



12Bの狼には狐処理という命題が課せられているため、11Aや12A猫とはまた違った立ち回りが必要とされる(狐目噛み、呪殺対応、狼柱)
特に占い騙り狼に高い技量が求められる事は言うまでも無く、だからこそ12Bの占い騙りはやりがいがあると言い換える事も出来る。
比較的参加敷居の低い12B配役、そこで力を付けたいと考えるならば「狼の占い騙り」を強く薦めたい。
占い視点のグレ数も17Aほど広くはなく、慣れない内でも十分に追い切れる盤面である。
12Bに限らず、人狼ゲームで狼が勝つ為には個人の技量が必要とされる。
12Bの狼戦術は人狼2人の配役上もそこまで多様化しているとは言い難い一面がある。
だからこそしっかりとゲームプランを考える事が「人狼勝利」のために必要不可欠だろう。
12Bで村も狐も翻弄する「勝てる狼」になれるよう、諸君の健闘を期待するばかりである。

  • 最終更新:2017-03-12 09:03:07

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